運転手はみんなの命を握っている
2016/09/15私の職場の息子さんが、半年前に大きな交通事故を起こしました。友人数人と夜中に遊んでいて、高速道路を使って自宅に戻る時の話です。
免許を取って1年余りのまだまだ運転に不慣れな彼ですが、友人たちと一緒に遊んでいたせいか、気分が高揚していたのでしょう。高速道路をおりて山道をくだるのですが、物凄いスピードでカーブをまがり、みんなの叫び声を楽しんでいたとのことでした。みんなもスリルがあり、若気の至りなのか、無茶な運転に乗りきだったようです。
結局、カーブを曲がり切ることができず、車はガードレールに衝突。廃車になるほどの大事故となったのです。
問題はそこからです。後部座席に乗っていた友人が重体となり、後遺障害が残ってしまったのです。もちろん、運転していた彼も意識を失い、手術、入院となっていました。
同乗者保険には入っていたものの、満足のいく補償内容ではなかったため、今現在後遺症が残った方のご家族から裁判を起こされているそうです。運転していた息子さんの保険は、弁護士費用を賄う保証がついておらず、多額の費用を払って弁護士を雇っているのだそうです。
同じ職場に勤める方は、精神的に参ってしまい、欠勤続きで退社を余儀なくされました。本人だけではなく、家族まで巻き込む悲惨な事故だったのです。運転している人は、人の命を預かっているのだ、と改めて思い知らされました。